自殺予告をされたので警察に通報した話

ふと思い出したので自殺予告を見て通報した時の体験談です。

昔ネット上で知り合いの自殺予告を見て、どうして良いのか分かりませんでした。

もし自殺予告を見つけた際にはこういうことをするんだな~と参考になれば幸いです。

もし現在進行形で自殺予告されている時は、今すぐ警察に110番通報してください。

 

 

 

まず結論

通報しました。

自殺しようとした子は警察に保護されて生きています。

 

予告から通報するまで

予告を見るまで

 秋の深夜0時過ぎでした。

その日は休日で私は友人と飲んで良い気分で帰ってきて、寝る準備を整えてダラダラしていた所です。

寝る前に楽しかったことを呟いておこう!とtwitterを開いた所、こんなツイートが目に入りました。

 

「これから自殺します。さようなら。」

 

混乱で具体的な内容は忘れましたがこんな旨でした。

 

とんでもなく焦りました。

眠気が吹っ飛びました。

酔いも一気に覚めました。

 

自殺予告をした子について

 

ツイート主は同じサークルにいた後輩。

もともと就活の時期に入ってからツイートが鬱っぽくなっていた子でした。

半年ほど前から「死にたい」「つらい」という内容のツイートをしていて、

最近は

「自殺するときは●●●●(自殺の名所)って決めている」

「安心してください 死ぬときはちゃんとtwitterに報告してから死ぬ」

と具体性を帯びたツイートをしていました。

 

不穏だな~~とは思いつつも、私とその後輩が特別に仲良しという訳でもなく、その子はその子で仲良しの友人が複数人いたので私が出る幕じゃないな~と思っていました。

 

でも今になって考えると、後輩の仲良しの人ってだいたい同期なのです。

その子の同期だって就活で辛いので人に構う余裕なんか無いんですよね…。

 

そんな後輩がいよいよ自殺決行ツイートをしてきたのです。

あっ…これはガチのやつだ。(確信)

肌で感じました。 

混乱する頭で、血が逆流する感覚って今までは(何言ってんだ?)と思ってたけど、こういうことを言うんだ~と思いました。

これ、止めなきゃ本当に死んじゃうやつだ!!!! 

 

予告を見てからの行動

 

本来ならここで通報しちゃうのがベストなんですけどね。

当時の私はこんな経験が全く無いので何をどうすれば良いか分かりません。

混乱する頭で何とか考え、とりあえず直接会うなり電話なりして止めようと考えました。

しかし唯一知っているその子の連絡先がtwitter

しかも予告ツイート以降はその子、1回もツイートしていないので連絡がつかないことは容易に予想できました。

 

どうしたものか考えた所、住所録を持っていたことを思い出しました。

住所録とは、サークルメンバーの電話番号や住所といった個人情報を記録した冊子のこと。

確か大学に提出する書類ついでにサークルメンバー個人向けに作ってたものです。

 

さっそく住所録でその子の住所を見ると、私の家から最短でも1時間以上かかる場所。

そしてその子が死ぬと言っていた場所からも、私の家は1時間以上かかります。

私が直接止めに行くのは間に合いません。

電話をかけても出てくれず、怒涛の鬼電&留守電で電話に出るよう説得し続けたところ電話の電源を切られました。

 

鬼電の最中、ふと後輩の誕生日が目に入りました。

誕生日はなんと本日。

私は思いました。

あっ…これはガチのやつだ。(本日2回目)

前々から予告していた通りの方法だけじゃなく、誕生日に決行するってその場のノリとかじゃない計画的なやつだ…。

 

 

頼みの綱の連絡手段を絶たれ、どうしたら良いか分からない状況…。

とりあえず分からないことがあれば検索です!現代っ子なので!

 

さっそく検索して調べたところ、

結果は緊急の自殺予告は通報するでした。

 

自殺予告で通報していいの?

 

twitterの自殺予告で通報しても良いのか。

「自殺予告で通報していいの!?」

「警察に通報って事件や事故の時じゃないの!?」

そう思いますよね。私もそう思ってました。

でも自殺予告も立派な通報案件です。

天下の警察庁HPからの引用になります。

 

緊急を要する場合
・自殺を行おうとしている日時が迫っている場合など緊急の対応を要する場合には、110番へ通報してください。

相談窓口:相談窓口-回答

因みに掲示板などで集団自殺の募集を見た時など緊急対応ではない時は、近くの警察署や相談窓口に連絡とのことでした。↓↓

 

その他の場合
・必ずしも緊急の対応を要しない内容の書き込みを発見した場合には、最寄りの警察署又は都道府県警察サイバー犯罪相談窓口へ情報提供してください。
・違法情報、有害情報については、インターネット・ホットラインセンターでも情報提供を受付けています。

相談窓口:相談窓口-回答

 

いざ警察に通報

迷っている暇などありません。通報しました。

110番通報そのものが初めてだったのでコール中はハチャメチャに緊張しました。

怖い警官に「こんなことで夜中に通報しないでくれる?」と言われたらどうしようと吐きそうになった所で電話が取られます。

 

警察官「事件ですか?事故ですか?」

「自殺予告です!!!!!!!」

通報するとまず「事件か事故か?」と聞かれます。

急ぐので単刀直入に言った方が良いと気合を入れていたのと初めて通報する緊張で、思ってた5倍の声量が出ました。申し訳なかったです。

 

警察は流石のプロで混乱した私に次々に質問し、必要な情報を聞き出してくれました。

答えた内容は以下の内容でした。

  • 予告を知った経緯→twitter
  • 誰が?→後輩のフルネーム
  • その子との関係は?→サークルの先輩後輩
  • その子の住所
  • 通報者(私)の住所、氏名、電話番号、勤め先(うろ覚え)

 

twitterで自殺予告を見た経緯を話す際に、重要だと思ったので

  • 後輩は前からずっと自殺をほのめかしていたこと
  • 死ぬときはtwitterで予告すると前々から言っていたこと
  • 自殺する場所も前々から決めていて、そこが自殺の名所

ということも伝えました。

 

警察官からは以下のことを説明されました。

・これは緊急を要する案件こと

・その子が死ぬと決めていた場所の管轄の警官が今すぐに向かうこと

・その子を助けるため私に電話をするかもしれないが協力をお願いします

これらを伝えられて通報は終わりました。

 

当時かなり混乱していて、とにかく必要だろうという情報をまくし立てる様に伝えてたと思うんですが、流石はプロ。

必要なことを過不足なく聞き出してくれて、迅速な対応をしてくれました。本当にありがとうございました。

 

 通報のあと

通報が終わると深夜1時を過ぎていました。

とても眠かったのですが警察が私に電話をするかもしれないと言われたので起きていることに決めました。 

人の生死に関わる緊急事態や慣れないことをした緊張で非常に疲れていて今にも寝そうな状況。

スマホがいつ鳴っても良いよう手元に置きながら、寝ないためにぼんやり突っ立ってました。

でも朝4時過ぎ、スズメが鳴きはじめた時に限界を迎えました。

3時間も経ったら何かしらの結果は出てるだろうと思い、電話が鳴ったらすぐに取れるようスマホの音量を最大にして力尽きる様に寝ました。

 

目が覚めると昼だったと思います。

後輩が自殺していないか、その後の電話が来ると思っていたのですが、そんな着信履歴はありませんでした。

生きていたらtwitterにいるかもしれないと見てみたところ

 

「ブタ箱エンドでした」

「(自殺の名所)まで行ったら警察に保護されて署で一晩過ごしました」

「親が迎えに来て実家なう」

 

朝の6時過ぎに、こんな内容のツイートが3つ呟かれていました。

 

良かった~~~~生きてた~~~~~

心の底から安堵しました。

警察の方々、超ウルトラスーパーファインプレー!!!!!!

保護した後に家に帰すわけじゃなく朝まで署で保護、親を呼んで親の目がある実家に。

この後に自殺しにくい素晴らしい対応だと思いました。神だと思いました。拝みました。

 

後輩はその後も実家にいて、たまに見るツイートは自殺を ほのめかす内容ではなくなっていました。

 

まとめ

今回の結論は、ざっくり言うと自殺予告を見たら通報して!!!!です

自殺予告が緊急な時は通報してOK、というか通報して!!!!

混乱してるだろうけど通報して!!!!

最悪、聞かれたことに答えるだけでも良いから通報して!!!!

警察もプロだからこちらが混乱してても落ち着いて質問してくれて処置を決めてくれるたから!!!!

人の生死がかかった状況です!!!その時は一刻も早く行動してください!!!!